経営者・事業責任者必見!
事業成長に必要なことやメリットとは?

2024.05.31
企業にとって、事業成長は不可欠です。「現状維持で十分」と考えている経営者の方もいるかもしれませんが、それでは刻々と変化するビジネス環境に対応できず、衰退する可能性が高いからです。では、事業成長するためには何が必要であり、どのような戦略を立てれば良いのでしょうか?
この記事では、事業成長を目指すために必要なことや、事業成長する企業の特徴、事業成長に際して考えるべきことなどを解説します。

事業成長に必要なこととは

事業成長とは、利益の向上を目的に、事業分野を拡大することです。事業成長することで、利益を効率的かつ中長期的に確保でき、新規顧客の開拓や経営の多角化を通じたリスク分散なども期待できます。

事業を成長させるためには、以下の6つの指標を意識して目標を策定する必要があります。

①利益
利益は企業の収益力・成長力を示す重要な指標です。利益が増えれば、企業は再投資や新規事業の拡大などに資金を割り当てることができ、持続的な成長を実現できます。

②売上高
売上高は、企業が商品やサービスの販売によって得た収益の総額です。売上高の増加は、市場シェアの拡大や新規顧客の獲得などにつながり、企業の競争力や市場での存在感を高めます。

③知名度
知名度の高さは、企業の競争力を左右する大きな要因です。知名度が高ければ、顧客の信頼やロイヤリティを高めることができ、市場拡大や新規商品の投入などを行いやすくなります。知名度を高めるためには、ブランディングや広告宣伝活動などが効果的です。

④企業価値
企業価値は、企業の資産や収益性、将来の成長性などを総合的に評価したものです。企業価値が高いほど、投資家や株主からの支持を得やすくなり、資金調達の面で有利になるため、事業成長する上で重要な要素です。

⑤従業員数
一般的に、従業員数が多いほど企業の規模も大きく、大きな販売力を持ちます。ただし、従業員数の増加だけではなく、効率的な人材の配置や育成も重要です。

⑥市場対応能力
市場対応能力は、市場の変化に迅速に対応し、顧客ニーズに合った製品・サービスを提供できる能力のことです。技術革新への対応力や、市場動向の分析力、顧客との関係性の構築などが市場対応能力を高めるカギとなります。

事業成長する企業の特徴

前章でご紹介したような事業成長に必要な指標を改善し、成長を促すにはどうすれば良いのでしょうか。そのヒントとして、以下では事業成長する企業にみられる主な特徴をご紹介します。

①明確なビジョンを掲げている
事業成長する企業は、明確な経営ビジョンを持っています。ビジョンを共有することで、全社員が目標に向かって一丸となって業務に専念できます。

②事業の持続的な成長のために必要な努力をしている
成長企業は、売上を拡大し、持続的に成長するための経営努力を欠かしません。また、短期的な利益追求ではなく、事業の持続可能性を重視している点も大きな特徴です。

③経営者・事業責任者に決断力や行動力がある
成長企業の経営陣は、迅速な意思決定と実行力を備えています。そのため、ビジネスチャンスを逃さずに変化の激しい市場環境に柔軟に対応し、リスクを踏まえつつも大胆な決断を下して行動に移すことができます。

④自社の強みを活かし、競合他社と差別化している
成長企業は、自社の強みを理解し、それを活かして競合他社との差別化を図っています。具体的な施策としては、顧客ニーズに合った製品・サービスの提供や、顧客サービスの改善、ブランド力の向上などが挙げられます。

⑤社員教育に力を入れており、有力な後継者がいる
優秀な人材を確保し、組織の中核を担う人材を育成することは、持続的な成長にとって不可欠です。成長企業は人材育成の意識が強く、社員の教育やキャリア開発に積極的に投資し、有能な後継者を育成しています。

⑥社員のモチベーションが高く、離職が少ない
成長企業では、社員のモチベーションが高く、離職率が低い傾向にあります。モチベーションを向上させるためには、働きがいがあり心理的安全性の高い職場環境づくりや、適切な評価・報酬制度の導入などが重要です。

⑦積極的に営業している
成長企業は、新規顧客の開拓や既存顧客との関係強化に積極的に取り組んでおり、営業活動を通じて、売上の拡大と収益性の向上を実現しています。

反対に、事業成長しない企業は以上の特徴に当てはまらない場合が多いです。組織全体で問題意識や取り組むべきことを共有し、上記のような特徴を備えた企業へと成長を遂げる必要があります。

事業成長のメリット

ビジネス環境が常に変化し、新規参入企業も次々と登場する市場において、現状維持は後退を意味します。そのため、企業は事業成長を避けて通ることはできません。
では、事業成長にはどのようなメリットがあるのでしょうか。主に以下3つが挙げられます。

①リスク分散
事業規模を拡大すると同時に多角化を進めることで、特定の事業に依存せず、収益源を複数確保できるメリットがあります。多角的な事業ポートフォリオを持つことで、不測の事態への対応力が向上し、リスクを最小限に抑えながら事業を拡大することが可能となります。

②知名度の向上
事業成長に伴って企業の規模や影響力が拡大する結果として、企業のブランドや製品が多くの人々に認知されるようになります。こうした知名度の向上は顧客からの信頼感を高め、新規顧客の獲得や既存顧客の維持に役立ちます。

③利益の増加
既存事業の拡大や新規事業への参入などの事業成長を通じて、利益の増加も期待できます。利益が増加し資金力が高まることで、新たな事業分野の開拓や新商品の開発、生産設備の新設のような投資を積極的に行いやすくなり、市場のシェア拡大や生産性の向上などに貢献します。

事業成長を目指す際に考えるべきこと

以上のように、企業の事業成長にはさまざまなメリットがありますが、成長を目指す際には以下の4点を考慮する必要があります。

1. 事業成長の戦略を立てる

まずは事業成長の戦略を立てます。
事業成長の戦略には、新製品開発戦略、市場浸透戦略、新規市場開拓戦略、多角化戦略という4つの戦略があり、それぞれ以下のような特徴があります。

①新製品開発戦略
既存の市場に新しい製品を投入し、事業を成長させる方法です。新たな技術や機能を盛り込んだ製品の開発や、既存顧客の需要の喚起を行い、売上の拡大を目指します。既存顧客のニーズをより深く掘り起こせる特徴があります。

②市場浸透戦略
既存の製品を既存の市場でさらに多く売ることで事業を成長させる方法です。広告宣伝の強化や販売チャネルの拡大などにより、市場シェアを高めていきます。既存の強みを活かしつつ、顧客ニーズに合わせた製品改良がしやすいことが特徴です。

③新規市場開拓戦略
既存の製品を新たな市場に投入することで事業を成長させる方法です。海外市場への進出や、新しい顧客層の開拓などが考えられます。この戦略においては、市場の特性を十分に理解し、製品の適応性を高める必要があります。新しいターゲットのいる市場のシェアを大きく伸ばせる可能性がある点が特徴です。

④多角化戦略
新製品を新しい市場に投入することで事業を成長させる方法です。既存事業とは異なる分野に進出することでリスクの分散を図るとともに、シナジー効果の創出や、新たな収益源の確保が期待できます。ただし、新規事業の立ち上げには多くの経営資源を要し、リスクも大きいため、慎重な検討が必要です。

2. 利益向上を目指す

事業を成長させ続けるためには、売上や従業員数を大幅に増やすことや、多角経営に取り組むこと以外にも、さまざまな手段があります。例えば、自己資金を元手に、事業規模を変更せずに利益を増やす仕組みを構築することも1つの選択肢となります。経費削減や商品・サービスの改良、ニーズに応じた価格の調整など、顧客満足度を向上させる取り組みも効果的です。
こうした取り組みを通じて、純粋な売上拡大よりも利益向上を目標にすると持続的な成長を実現しやすくなります。

3. 社会的責任(CSR)を考慮する

企業の社会的責任(CSR)は、自社の事業活動を通じて、環境や社会に対して責任ある行動を取り、持続可能な社会の実現に貢献することを指します。CSRには、従業員や消費者、投資家などさまざまなステークホルダーへの責任や環境に対する配慮、そして社会貢献まで多岐にわたる内容が含まれます。企業ごとに事業の特性が異なるため、各企業が課題を把握し、課題解決のための最適な取り組みを進めることが重要です。

事業が拡大すると、会社に対するイメージが変化し、社会的責任も増していきます。単なる利益追求ではなく、企業イメージや協業関係の強化、従業員満足度の向上などを考慮した事業設計が不可欠です。

4. オフィスや業務環境を整える

事業が拡大すると、需要の増大に合わせて従業員を増員するか、業務を効率化することが必要となります。あるいはその両方を同時に進めるケースもあり、そうした変化に合わせて、広いオフィスに移転するなど最適なオフィス環境を整える必要性が高まります。

前述した通り、社会的責任(CSR)の観点からも従業員にとって快適な労働環境の整備は重要です。ユニバーサルデザインにする、リフレッシュ空間を設けるなど、誰もが使いやすいオフィス環境にすることも考慮すべきでしょう。また、省エネ設備の建物にするといった環境に配慮した設計のオフィスにすることも必要です。

事業成長を目指すならオフィス環境も整えよう

事業成長を実現するためには、前述した4点を考慮することが重要です。事業内容の見直しと合わせて、事業規模に合わせたオフィス環境を整えることが望ましいでしょう。しかし、どのようなオフィス環境が最適なのかわからない方も多いのではないでしょうか?そうした場合には、不動産会社に相談するのがおすすめです。

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このコラムを書いたライター

編集者
正和工業マーケティングチーム
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