工場を居抜き物件にして売却する
メリット・デメリットとは

2025.03.10
工場を売却する際に、既存の設備や備品を残したまま売りたいと考えている方もいるのではないでしょうか?そうした物件は居抜き物件と呼ばれ、引き渡しの効率性やコストの面でメリットがある一方で、デメリットも考慮する必要があります。
本記事では、工場を居抜き物件にするメリット・デメリットを解説します。
工場の売却を考えている方や、工場を居抜き物件にするメリット・デメリットを知りたい方はぜひご覧ください。

居抜き物件とは

居抜き物件とは、工場内の設備や備品を残したまま売りに出された物件のことです。
主要な設備が残っており、買い手がすぐに操業できる状態の物件を指します。

スケルトン物件との違い

スケルトン物件とは、内部の設備や備品がない物件のことです。
スケルトン物件が建物の躯体のみの状態であるのに対し、居抜き物件は内装や設備が残っています。
居抜き物件とは異なり、スケルトン物件では買い手が自ら設備や備品などを導入する必要があります。また、設備を導入するための工事が終わってからでないと操業を開始できません。

工場を居抜き物件にするメリット

工場を居抜き物件にして売却するメリットとしては以下の2点があります。

引き渡しまでの期間が短い

居抜き物件として工場を提供することで、次の利用者への引き渡しをスムーズに行えます。
設備や内装がそのまま残っているため、買い手はすぐに利用を開始できます。そのため、売り手は契約の締結までの工程を迅速に進めることが可能です。

コストを抑えられる

工場を居抜き物件として提供することで、売り手はさまざまなコストを削減できます。
例えば、工場をスケルトン物件の状態にするには大規模なクリーニングが必要ですが、居抜き物件ではその作業が不要であり、クリーニングの費用がかかりません。また、内装や設備、備品等を撤去する工事が不要となるため、工事費を抑えられます。
買い手としても、設備や備品の導入に伴う初期投資のコストを抑えることが可能です。

これらのメリットがあることから、工場のオーナーは物件を効率的かつ経済的に物件を次のオーナーへ引き渡せます。

工場を居抜き物件にするデメリット

一方で、工場を居抜き物件にして売却する際には以下のデメリットがあります。

需要が限られる

工場の居抜き物件は、同業種や類似の製造業を営む企業にしか需要がないケースが一般的です。特殊な設備や内装が残っていると、異なる業種の企業にとっては使いづらく、需要が限定されてしまいます。
そのため、潜在的な買い手の数が減少する可能性があります。

買い手がなかなかつかない可能性がある

居抜き物件は、買い手の求める条件に合致していなければ売却まで至りません。
設備や内装が特定の業種に特化している工場や、修繕が必要な古い設備、使いにくい機器が残っている工場は特に、買い手を見つけるのが難しくなります。
また、その工場が属する業界が衰退傾向にある場合や、工場の立地が不便な場所にある場合にはさらに需要が限定される可能性があります。

こうしたことから、工場を居抜き物件として提供しても長期間買い手が見つからない状態が続く場合があります。

工場を居抜き物件にして売却するには

工場を居抜き物件にして売却する際には、以下のステップを踏む必要があります。

査定を依頼する

工場の価値を正確に把握するために、まずは不動産会社に査定を依頼することが重要です。
その際には複数の不動産会社に査定を依頼し、各社の査定金額を比較検討したうえで相場価格を把握しておくと良いでしょう。また、サービスの内容や価格、担当者の対応の良し悪しなども判断材料となります。

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工場に精通している不動産会社に相談する

工場売却の専門知識を持つ不動産会社に相談することで、より適切なアドバイスを得られ、買い手が見つからない、売却の条件が悪くなるといった懸念を解消できます。
工場特有の設備や内装、さらに業界の市場や需要動向などに詳しい不動産会社を選ぶと良いでしょう。

工場の売却はZEUS INBESTにご相談ください

「ZEUS INBEST」は、建設ベースの不動産ならではのノウハウで事業用不動産の確実な売却をササポートするサービスです。工場や倉庫の取り扱いに強みを持つからこそわかる、物件を確実に売却するためのサポートをします。
大手企業を中心に多くの買い手顧客を保有しており、長年建設業で培ってきたネットワークを活かし、企業様同士の仲介を推進いたします。
2万件以上の物件を手掛けてきた弊社ならではのご提案も可能であり、居抜き物件であっても迅速に買い手を見つけられます。

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このコラムを書いたライター

編集者
正和工業マーケティングチーム
正和工業は、20,000件以上の施工実績を持つ総合建築企業です。
培った技術力・ノウハウを活かし、不動産仲介サービス「ZEUS INBEST」を通して物件に関する情報提供から管理・リノベーションまでサポートいたします。
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