倉庫は新築の建設と中古のリフォームどっちがいい?メリット・デメリットを解説

2024.08.26
新たに倉庫を運用しようとするとき、新築での建設と中古の倉庫のリフォームという2つの選択肢があります。それぞれ一長一短であるため、自社の物流の特性や予算などの条件を踏まえて最適なものを選ぶことが大切です。本記事では、倉庫の新築とリフォームそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
倉庫を新築で建設するか中古でリフォームするか迷っている方はぜひ最後までお読みください。

倉庫を新築で建設するメリット

倉庫を新築で建設するメリットとしては、以下の4つがあります。

自社に合わせた設計が可能

新築の倉庫を建設する場合、自社の業務内容や物流の特性に最適化した設計が可能です。これにより効率的な運用が実現し、スムーズに物流業務を行えます。
特に鉄骨造の倉庫であれば、強度が高く柱や壁を少なくして広い保管スペースを確保できるため、設計の自由度が高まります。

現行の建築基準法や安全規制に準拠した建物を建設できる

中古の倉庫を購入する場合、最新の建築基準法や安全基準に則っていない可能性がありますが、新築倉庫は最新の法律や基準に準拠して建設されるため、安全性が高く安心して利用できます。これにより、法的な問題や安全面の懸念を最小限に抑えられます。

初期段階での修繕や改修の必要がない

新築の倉庫は最新の技術と材料を用いてイチから建設できるので、初期段階での修繕や改修の必要がほとんどありません。そのため、長期間にわたって安定した使用が可能となり、運用コストの削減にもつながります。

資産価値が高い

新築の倉庫は中古のものに比べ資産価値が高く、将来的に売却する際にも有利です。
また、最新の設備や設計が施されているため、買い手にとっても魅力的な物件である場合が多く、将来的に倉庫を手放す際に買い手がつかなくなる心配も中古に比べ小さくなります。

倉庫を新築で建設するデメリット

一方で、倉庫を新築で建設する場合には、以下のデメリットがあります。

初期投資が高額

新築の倉庫を建設する際には、土地の購入費用、躯体費用や仕上げ工事費、設備工事費、材料費など初期投資が非常に高額になります。加えて、建物の設計にかかる費用、さらには必要な許可の申請や手続きに伴うコストも含まれます。
このため、資金に余裕がない企業にとっては特に大きな経済的負担となる可能性があります。

建設に時間がかかる

新築倉庫の建設には、設計、許可申請、施工など多くの工程が含まれるため、建設への着手から運用まで長い時間がかかります。特に、設計段階での調整や施工中の天候や資材の調達状況によっては、予定よりも遅れることも珍しくありません。
このため、すぐに倉庫を運用する必要がある場合には、選択肢として適さないことがあります。

こうした新築で建設するデメリットを解消する手段として、中古の倉庫を購入しリフォームするという選択肢があります。

中古の倉庫を購入しリフォームするメリット

中古の倉庫を購入してリフォームするメリットとしては、以下の4つがあります。

既存の設備やインフラを活用できる

中古の倉庫を購入する場合、既存の設備やインフラを活用できるため、新たに設置・導入する必要がある設備を最小限に抑えられます。これにより、リフォーム費用を節約できるだけでなく、工期も短縮できる可能性があります。
実際に、電気、水道、排水設備などの基本的なインフラはすでに整っていることが多く、これらを有効活用することで効率的なリノベーションが可能です。

既存の倉庫は立地の良い場所にあることが多い

新築の倉庫を建設しようとする場合、物流や商業上好条件の場所にはすでに他の建物が建っていることが多く、立地面で苦労する可能性があります。
一方で、中古倉庫はすでに物流や商業の中心地に位置していることが多いため、立地面で有利です。立地が良好であれば、物流効率の向上や顧客への利便性の改善につながり、ビジネスの成功に寄与します。

新築よりも早期に使用開始できる

中古倉庫は基本的な建物の構造がすでに存在し、大規模な建設作業が不要であるため、大がかりなリフォームを行ったとしても新築の建設と比較して工期が短くなる傾向があります。
そのため、事業の早期開始・拡大を計画している企業にとっては、中古倉庫のリフォームが有力な選択肢となります。

新築よりもコストが抑えられる

中古倉庫の購入とリフォームは、新築の建設と比べてコストを大幅に抑えられる可能性があります。土地の購入費用が新築よりも安価であることに加え、既存の建物を活用することで建設コストも削減できます。特に、本体工事費の3~4割を占める躯体費用がかからないことは大きなメリットです。

中古の倉庫を購入しリフォームするデメリット

一方で、中古の倉庫をリフォームする場合には、以下のデメリットがあります。

完全にカスタマイズするのは難しい

中古倉庫は既存の構造が固定されているため、完全に自由な設計やカスタマイズを行うのが難しい場合があります。例えば、柱や壁の位置を変更できず、リフォームする際の制約になる可能性があります。
また、倉庫の構造自体が特定の用途に特化している場合、その用途に合わせてリフォームをしなければならず、自由度が低くなることにも注意が必要です。

修繕が必要になる可能性がある

中古倉庫の築年数が古いと建物自体が老朽化している場合があります。そのため、リフォーム前に大規模な修繕が必要になることがあり、想定以上の費用や時間がかかる可能性があります。
例えば、屋根や外壁の修繕、基礎の補強、配管や電気設備の更新などが場合によっては必要です。

中古の倉庫を購入しリフォームするなら「ZEUS INBEST」

この記事では倉庫を新築で建設する場合と、中古の倉庫をリフォームする場合のメリット・デメリットについて解説しました。
新築の倉庫は長期的に安定して運用でき、資産価値が高いなどのメリットがありますが、建設に多くのコストや時間がかかる点がデメリットです。
一方で、中古の倉庫を購入してリフォームする場合、建設コストが低いことや早期に使用できること、また立地が好条件といったメリットがあります。特に、建設コストを抑えたい場合は中古の倉庫をリフォームすることがおすすめです。

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正和工業マーケティングチーム
正和工業は、20,000件以上の施工実績を持つ総合建築企業です。
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